沖縄に移住してきた人の中には、本土の家との違いに戸惑う人もいるのではないでしょうか。沖縄には白い家が多く、外観から本土の家との違いに気付く人もいるでしょうが内観にもさまざまな違いがあります。本土の家との違いに戸惑わないようにするためには、事前に異なるポイントを把握しておくことが重要です。今回は、沖縄に白い家が多い理由と本土の家との違いについて解説します。沖縄の家に興味がある人が、ぜひ参考にしてください。
1.沖縄に白い家が多い理由
沖縄に白い家が多いのは、太陽熱を緩和させるためだといわれています。亜熱帯海洋性気候の沖縄は雨がよく降り、日中の日差しが強いので太陽熱による影響を受けやすい地域です。夏場には太陽熱の影響を受けることで暑くなりやすく、30℃前後の蒸し暑い日が続きます。快適に過ごすためには熱を吸収しないようにする必要があるので、熱を吸収しにくい白色系の壁の家が必然的に多くなります。
2.沖縄と本土の家の違いとは
ここでは、沖縄と本土の家の3つの違いについて説明します。
- 間口の広さ
- 住宅の構造
- トイレに排水溝
それぞれ説明します。
・間口の広さ
沖縄の家と本土の家との違いにおいて、間口の広さが挙げられます。亜熱帯海洋性気候の沖縄は常に海から湿った風が吹き込んでくるため湿度が高いのが特徴です。真夏で風通しが悪いことで熱がこもりやすくなり、サウナのような状態になってしまいます。沖縄の古い一戸建てなどは間口を広くして、家全体の風通しが良くなるように工夫されています。沖縄の家は気候の違いにより、本土の家よりも間口が広いといえるでしょう。
・住宅の構造
沖縄の家は本土の家と異なり、ほとんどの家屋が鉄筋コンクリート造です。沖縄は毎年のように台風が発生するので、被害が大きくならないようにする必要があります。台風対策として、ほとんどの家屋を鉄筋コンクリート造にすることが採用されています。鉄筋コンクリート造の住宅は木造住宅よりも風に対する強度が高く、大型の台風が襲来しても倒壊などの心配がほぼありません。住宅構造の違いは台風が多い沖縄ならではだといえます。
・トイレに排水溝
一般的な沖縄の住宅では、ほとんどのトイレに排水溝があります。沖縄ではトイレ掃除の際、床を洗い流す習慣があるため排水溝が備わっていることがほとんどです。本土の家のトイレには排水溝がついていないため、トイレに排水溝があることに驚く人もいるようです。
3.まとめ
沖縄は日中の日差しが強く、太陽熱を緩和させるための対策が必要となります。白色によって太陽熱を吸収しにくくなるため、沖縄には白い家が多くなります。沖縄と本土の家が異なるポイントは3つであり、「間口の広さ」「住宅の構造」「トイレに排水溝」です。家に違いが生じるのは、沖縄特有の気候や災害対策、文化の違いによるものだといえます。本土の家との違いは沖縄で快適に過ごすための工夫だといえるでしょう。